事前準備が勝敗を分ける <コンサル業界のWEBテストとケース対策>

2022.03.17 Uncategorized

事前準備が勝敗を分ける <コンサル業界のWEBテストとケース対策>

転職活動を支援している中で面接対策はしっかりと行ったにも関わらず、WEBテストやケースの対策の準備不足により、通過出来ず面接まで行くことができない方を見ると非常に勿体なく感じます。
そのため今回は、コンサルティングファームではほぼ必須であるWEBテストとケース対策についてきっちりと準備して臨んでいけるように少しでもお力添えができればと思います。
早速ですがテストの対策については、受験する企業のテストが何かを確認したうえで、それに対応した問題集を1冊仕上げることができれば問題はないと考えています。
その一方で、ケース対策については、自分のレベルにあった書籍を読み、それを実戦形式でアウトプットしていくことが有効です。

対策をしているのかによってテスト通過率の向上や準備をしていなく急にケース問題を出されて戸惑ってしまうことの防止にもなるため、事前の準備をおすすめしています。
この記事では、テスト・ケース対策において押さえておきたいポイントを詳しく見ていきます。

転職・転職活動の全体像をご覧になりたい方は、以下の記事をご覧ください。

「転職活動」と「転職」の手順

テスト対策

ファーム別のWEBテストの種類

各ファームのテストをまとめましたのでご覧ください。なお、候補者のポジションや年齢、経歴によっては、テストが課されない場合もあります。

おすすめの対策問題集

SPI

TG-Web

玉手箱

GAB Compact

GMAT

勉強方法

まずは、分野別ではなく演習形式の模擬テストを受けることをお勧めします。
そこで明らかになった弱点を分野別に対策していくという順番が業務がお忙しい中で行っていくためには効率的かと思います。

弱点を洗い出すときには、「できなかった」だけではなく「自信がなかった」や「時間がかかった」もチェックするようにしてください。
自信がない問題は2回目に正解できない可能性が比較的高いため対策が必要ですし、時間がかかった問題はより簡単な解法があることが多くあるため、やはり対策が必要です。

ちなみに、時間がかかる問題の典型としては「場合の数」が挙げられます。時間をかければ、樹形図や辞書式配列によって解けますですが、「C」や「P」を使えば一瞬で解ける問題も数多くあります。

上記に挙げたものでなくても、書店で気に入った書籍があれば、それを一冊完璧に仕上げれば大丈夫かと思います。

ケース対策の形式

・フェルミ推定
「アメリカのシカゴには何人のピアノの調律師がいるか?」
これは有名な問題なので、一度は聞いたことがあるかもしれません。

フェルミ推定とは簡単に言うと、「仮説をもとに概数を算出すること」です。
ここでは、正確性が求められるわけではなく、論理的に求められていることが重要です(論理がしっかりしていれば、桁数は合うと思います)。
詳しい考え方については後で紹介する書籍にお任せしますが、いかに推測可能な数字に分解していくかがポイントです。

例えば先ほどの問題であれば、ピアノの調律師の数を求めることは難しいですが、
「シカゴのピアノ数」と「ピアノ1台あたりに必要な調律師数」に分解し、さらに前者は「シカゴの世帯数」×「1世帯当たりのピアノの数」に分解すればぐっと求めやすくなります。

もう一つ、事前に知っておきたい世の中の数字については把握している必要があります。(先ほどの問題はアメリカでの出題のためにシカゴが題材になっており、その世帯数を推測することは私たちには難しいのですが、名古屋あたりでできれば大丈夫です)。
例えば、以下のようなものが挙げられますので気になる方は参考書籍等にて確認してみてください。
・日本の人口:12500万人
・日本の世帯:5000万戸
・日本の平均世帯人数:2.5人
・日本の国土面積:38万平方キロメートル

・課題型(ケーススタディ)
「マクドナルドの売上を1.5倍にする方法は?」
このように、何かしらの課題を与えられ、それを解く形式がもう一つのパターンです。

フェルミ推定と同じように要素を分解する必要がありますが、分解の仕方で打ち手も変わってきます。
例えば、マクドナルドの売上を地域別で分けた場合には「夜セットを充実させる」という打ち手は出てきづらいと思いますが、
ターゲット別で分解した場合には、出てくる可能性はあります。
そのため、要素分解を特に注意して行う必要があります。

また、疑似プロジェクトという意識をもっていただくとやりやすいと思います。
つまり、面接官を論破することが目的ではなく、課題を解決することが目的ということです。
一人で考えるのではなく、面接官と議論しながら解決案を出していくことが大切だと考えます。

レベル別のおすすめ書籍

私が転職者の方にお勧めしている、ケース対策の書籍をご紹介します。
マッキンゼー、BCG、BainなどのBIG3を中心とした戦略ファームやStrategy&を受ける方は、STEP2の、「戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策」まで取り組んでもらうことをお勧めします。その後、対面で模擬ケース面接を何度かしていただければ、イメージが大分つかめると思います。

STEP1は2パターンありますが、1-1か、1-2のどちらかを選んでいただければ結構です。
書店などで「過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題」レベル感を確認し、大丈夫そうであれば1-2を選んでいただき、すこし難しそうであれば1-1を選んでいただければと思います。

■STEP1-1 難易度:易しい
・現役東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート
 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」

・現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート
 「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!

■STEP1-2 難易度:普通
・過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題

■STEP2 難易度:難しい
・戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策

模擬ケース面接

一通り考え方を学び終わったら、リアルタイムのやりとりで、その考え方ができるかを確認するため、何度か対面でケース対策を行うことをお勧めしています。

もし可能であればファーム出身者や現役のコンサルタントと模擬ケース面接ができればよりイメージが明確になるかと思います。

今回はWEBテスト・ケース面接におけるポイントをまとめさせていただきました。
特にケース面接は対策が大変ですが、コンサルタントの仕事をイメージすることにも役立ちますので、大変ではありますが、是非悔いのないようにしっかり準備いただだき突破していけることを願っています。
この機会がキャリア形成の一助となれば幸いです。

Back to Top メルマガ登録 キャリア相談